RICOH AUTO HALF EF2

最終型のEF2
ハ−フのストロボ内蔵カメラというのは数が少ない。内臓ということはストロボを持ち歩かなくてもいいという事である。これは便利ではある。ストロボ内蔵を最初にやったのはコニカC35EFであるが、写真が24時間手軽に撮れるようになったということは当時としては画期的であったに違いない。
暗いから写らないという心配はなくなった。もっとも遠距離は光が届かないが、そんなことは一般には必用はない。
何台も分解修理してみていつも思うのは、このカメラを設計した人は天才であるということである。
この小さなボディにびっしり無駄なく機能が詰まっている。最後はストロボまで入れてしまった。電池室分、横幅が大きくなったが、利点は欠点を上回る。ストロボを別に持つよりはましである。

みのかんのEF2

このカメラは友人に頼まれて一台買った。ヤフオクである。たしか18000円くらいでとんでもなく高かった。こんなに高いのだからジャンクじゃないだろうと安心していたら、なんとセレンの劣化によるジャンクである。なんとか修理してあげなければならない。何しろ紹介した責任がある。
困ってしまい、「レンジファインダ−」の掲示板に書いたら、なんと新品のセレンが売っていると教えてくる人がいた。蛇の道はへびというが、本当にありがたかった。
無事修理ができて友人に渡した。
2台目はジャンクで4500円くらいだったと思う。こっちはセレンは問題なかったが電池の液漏れ。これは苦労しました。もう一歩で修理完了というところで、ストロボ回路の高電圧に触れて、びっくりして落下させてしまった。結局ダメでもう一台ジャンクを2000円ほどで買い、2台合体でやっと完成したものである。
あれだけ苦労したのに、いまだにフィルム一本通しただけ。ちゃんと写るとわかると、とりあえずカメラ棚にいれてそれっきりである。
このころは中古カメラウィルスはどこかにいってしまい、かわりにパソコンの中のヤフオクからやってきた新型ウィルス、ジャンクカメラウィルスに感染されていた。
次から次へとジャンクを買っては修理を楽しんでいた。当然写真は撮らなくなる。この症状が一番恐い。


元箱、説明書、保証書付のEF2のフルセット

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